メタ認知という言葉は、1970年代にアメリカの心理学者が提唱した「メタ記憶」が基本となっていると言われています。メタ認知に関心がある人とない人ではパフォーマンスが変わり、さらにメタ認知を高めようと習慣化している人は、大きなエネルギーを発揮しているようです。
このページでは、メタ認知が高い人とメタ認知のトレーニング方法について解説します。
目次
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メタ認知とは?
自分が認知しているものをより高い位置から鳥瞰し、認知できる能力のことです。
「自分で自分を知っている」と自信を持っている人は多いかもしれません。実際のところ、深いところまでわかっておらず、自分の無意識をコントロールできずに失敗する方向に常に自分を動かしてしまっている人が多いのも事実です。
仕事や人間関係において、メタ認知が高い人は、活躍できる傾向にあります。メタ認知の能力が高い人はどのような特徴があり、またどのようなメリットがあるのでしょうか?
不必要な判断をしない
人は、小さなものも含めて、35,000回も1日に「決断」をしています。その多くが感情によるものです。その感情は、過去に自分が影響を受けた人や物事の認知に対して湧き上がったものが表現されています。
例えば、「小さい時に犬に噛まれた経験」がある人がいます。その人は、その経験は小さい頃なのでほとんど覚えていない。そんな時に、犬に関する大事な仕事が舞い込んでくる。無意識に「逃げたい、やりたくない」という感情が出てきて、うまく仕事ができなくなってしまうといった場合です。
感情は、冷静な判断を失わせ、時には大きなダメージを与えます。メタ認知をトレーニングしている人は、この「なんとなく怖い」をしっかり観察でき、対処法を見出せるようにしています。
本質が見える
池の中に美しい宝石が沈んでいたとします。池の水は濁っていて、どろどろとしたものが浮いている。そこは何も見えず、どこに宝石が沈んでいるのかもわからない状態。その池に潜って何かを探そうとすること自体、嫌な感情を受ける。
徐々に水は澄んでゆき、どこに宝石があるのか?がわかるようになります。感情で見えなくなっていた本質を見つけることができるようになるということです。
強みと弱みを俯瞰できる
メタ認知が高い人は、感情のゴミに敏感です。
自分に対してだけでなく、他人に対しても敏感に感じ取ることができるということです。感情によって培われたものではなく、本質的に一人一人が持っている個別の強みや弱みを見つけるのが上手です。
何が得意か不得意かを色眼鏡で見ず、どのような場面でどのような強みを発揮し、どのような場面でどのような弱みを発揮してはいけないのか?がわかるということです。
自分と他人を俯瞰し、今必要な「強み」を引き合わせることができるのが、メタ認知が高い人の特徴です。
人間関係を良好にする
強みと弱みがわかると、どの人とどの人を組み合わせればうまくいくのか?がわかるようになります。感情で繋がった関係ではなく、意識と思考で繋がった関係を作っていくことができるようになるということです。
悪い人間関係は、「感情の誤解」から生まれるのがほとんどです。生まれた時から、100%悪事を行おうとする人はいません。人の認識の違いで善悪が作られています。「この人ダメだよね」と言われる人でも、一方では、「この人素晴らしい!」と思える一面があるということをメタ認知が高い人は容易に認知できます。
良い面つなぎ合わせ、悪い面を補う関係を作ることに長けています。
潜在意識と繋がれる
人の意識の95%は無意識で動いています。これを潜在意識と言います。私たちは自分を自分でコントロールできていると思っていますが、意識的に今すぐ動作させることができる領域はたった5%程度です。潜在意識を利用することで、自分の力を多く使うことができるようになります。
メタ認知が高い人は、不必要な感情に左右されず、自分の思考に集中する方法を持っている人です。世間で言われている噂、過去の感情、未来への不安をうまくコントロールし、自分の中で認知の仕方を変えて、自分のエネルギーに変えることができます。
潜在意識は、習慣化され、継続的に繰り返された思考のエネルギーを受け取り、自らのエネルギーとします。そのエネルギーは、「現実化」を生み、より良い未来を実現化する力になります。
メタ認知をトレーニングする方法
メタ認知が高い人とは、自分で自分を観察できる力が強い人ということです。自分を観察できるとは、感情を観察し、思考を観察し、必要なものを俯瞰してつなぎ合わせたり、受け入れたりして、今、この瞬間に集中することで高いパフォーマンスをあげるということです。
ですから、取り除くという表現よりは、受け入れるという方が適切かもしれません。それでは、トレーニングの方法の一つをご紹介します。
息を吐き切る
まず息を吸う前に息を吐くこと、体に入っている悪い気を出し切ることが必要です。コップの中に汚れた水が少し入っている状態であれば、綺麗な水に変えるためには、多くのきれいな水が必要になります。それと同じように良い気で体を満たすためには、まず悪い気を吐き切ることが大切です。
目を閉じ、思考の奥に集中する
人は視覚からの情報を重要としてとらえ、必要のない情報を受け取り行動に使用する癖が強いです。慣れれば必要はありませんが、視覚を遮断することで、思考を観察することに役立ちます。
4秒かけてゆっくり息を吸う
口ではなく鼻からゆっくりと息を吸い、腹に溜めていきます。腹が息でいっぱいになるイメージをし、実際に膨らませてみましょう。丹田と呼ばれるヘソの下まで息が行き渡っているイメージを持ちます。
7秒間息を止め、息が体全体に入っていくイメージをする
腹に入った息は、「気」です。その気が体全体を駆け巡って、悪い気を吸着していくイメージを持ちます。吸着された悪い気は、腹に戻っていきます。悪い気が体をとおって、腹にたまるメージを持ちます。
8秒かけて、息をゆっくり吐く
悪い気が腹に溜まっているイメージをもったら、ゆっくり鼻から息を吐きましょう。悪い気が体から出ていき、良い気だけが体を駆け巡っているイメージを持ちます。
メタ認知のトレーニングの注意点
この呼吸をしている時は、体の力を意識的に抜きます。呼吸と体の感覚に意識を集中します。力が入っているところ、気が滞ってるところを意識的に観察することが重要です。
また、心のゴミがこのような形で現れてきます。「あの時、ああすればよかった。」「あんなこと、しなければよかった」「結局自分はダメなんだ」。
一つ一つを観察し、実際はどうだったのか?本当に自分が悪いのか?を観察しましょう。自分が悪いのであれば、「今後の改善案を考えるように努めよう」として、感情を消化します。
自分が悪いのではなく、「感情を持つことで経験ができる。自分を成長させてくれてありがたい」と心の中で腑に落ちるまで、対話します。
まとめ
感情をもってはいけないというのではありません。感情見ないようにするのではありません。感情は人の体験を与えることができる素晴らしいものです。それは、ネガティブ感情もポジティブ感情も同じです。
メタ認知が高い人は、感情のコントロールがうまく、感情の認知をどのように変えれば、物事がうまくいくか?を感じることができる人です。あなたがもし物事がうまくいかないと感じているのであれば、メタ認知が低いのかもしれません。
そもそもメタ認知が低い人は、自分がメタ認知が低いとは思っていません。メタ認知が低いかも?と感じたからこのページをご覧になっているのかと思います。あなたの本質が社会を広げ、世界を広げますように。
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