- マインドフルネスがうまくいかない。
- メタ認知とメタ注意の違いがわからない。
- 瞑想とマインドフルネスの違いがわからない。
自分のパフォーマンスを上げ、生きている実感を上げることは、日々生活する中で非常に重要な課題です。自分の心と体のメンテナンスをすることは、未来の結果を大きく左右するからです。
このページでは、メタ認知とメタ注意の違いと、EQについての説明、そして、マインドフルネスのための自分の設定をお伝えします。
目次
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メタ認知とは?
「認識していることを認知していること」です。自分の感情を俯瞰的に見ることができる能力の一つで、自分を知るための手助けをしてくれます。
メタ認知が高いと、自分を取り巻く環境を分析する能力が高くなるため、集中力が増し、そして人間関係がより良いものになります。逆にメタ認知が低いと自分の殻に閉じこもった状態となり、周りに広がっている新しい発見が見つけられなくなり、最適な行動を取ることができません。
メタ注意とは?
注意自体に注意を払うこと。集中力を保つ秘訣です。瞑想時には自分の呼吸に集中し、自分の体の実感を得ることが重要ですが、注意が外れた状態がどうしても起こる場面があります。
注意がそれたことに注意できる状態が、メタ注意力が高いということになります。注意が外れたと自分でわかることができれば、修正をすることができるからです。逆にわからないと、深い瞑想ができなくなるため、瞑想の効果が薄れてしまいます。
EQとは?
Emotional intelligence Quotientの略称であり、「心の知能指数」をあらわします。EQが低い状態だと、思うように自分を動かすことができず、人間関係もうまく行きません。
自分の感情をコントロールできないとこれまで積み上げてきたものを壊すことになり、振り出しにもどってしまうこともしばしばあるでしょう。
自分を動かして創造性を発揮することやプロジェクトを成功に導くなど、EQを高めることが、QOL(Quality of Life)を高めることにつながります。
EQは、「サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」によると、5つのフィールドに分解できるとしています。
EQの能力は後天的に伸ばすことができ、練習によって獲得できるものであり、持続可能な幸せを獲得する自由をサポートするものであると言っています。
EQを鍛えるために
それでは、どのようにして、EQを鍛えることができるようになるのでしょうか?メタ認知とメタ注意を鍛えることにつながります。
心がどのように機能しているか?を鋭敏に理解することが重要であり、情動のバランスを常に取るために、メタ注意が必要になってきます。
自分で自分の状態を観察する術を持たないと、EQを外側から鍛えていくことができないためです。
注意力を鍛える
安定した鋭敏な注意は、EQを鍛えるための土台になります。情動と同化するのではなく、客観的に観察できるようになることです。
刺激と反応の間にある一瞬の間をコントロールし、必要のない反応を取らない、取る必要がない状態を作り上げるために、注意力を鍛える必要があります。例えば、「怒りが生まれ、次の瞬間、その人を殴っている。」などです。
注意を統制する
注意力を鍛えるためには、注意力を監視するメタ注意の強化が大切です。情動に対する反応の仕方を、大きく変え、コントロールできるようになることで、EQの状態を向上させます。
特定の物事に反応している自分を上から見ている感覚を持つことです。
自分の体に注意を向けること
情動は体に結びついています。思考よりも、体で情動を感じることが多いはず。怒りは理性的に思考すれば、人を「叱る、諭す」などに変化させることができます。
情動を知覚することは、体を自覚することなのです。
マインドフルネスからEQへ
マインドフルネスは、脳を活性化させ、ストレスを軽減する効果があり、自分のパフォーマンスを上げることになります。マインドフルネスは、注意力を鍛え、安定したものに変える効果があります。
注意力は、情動の生理的な面に目を向ける力を高め、高解像度の情動を知覚できるようになるための力です。マインドフルネスを行うことで、EQ(心の知能指数)の土台を築く力をつけることになります。
マインドフルネスは、呼吸によって行われます。つまりは、体の状態に意識を向ける呼吸が、注意力を高め、注意している自分を観察する力であるメタ注意をあげ、EQを高めることになるのです。
リラックス状態が鍵
リラックスしていて隙のない状態、そして、進み続けることができる状態がマインドフルネスには必要です。感情の中にいると、メタ注意力が使えず、感情に振り回されることになります。
車の中に入っていて、進んでいると周りの景色がすごいスピードで変化し休まることがありません。
その車のはるか上空からその車を見てみるとどうでしょうか?ほとんど動いていないように見えると思います。
これがリラックスしている状態であり、メタ注意、メタ認知が使えている状態です。
幸せな状態は、基本設定状態
幸せになりたいと感じる人は多くいますが。幸せな状態とは、人間が持つ基本的な設定状態です。つまり、幸せではない状態が異常であり、幸せな状態が正常であると解釈できます。
幸せではない状態は、自分が作り出しているもので、心に不必要なものを持ち続けないことが、本当の自分であり、あるがままの自分であり、幸せであるということになります。
幸せは、外から受け入れていくものではなく、自分の心と体に注意を向けることで達成できることであり、呼吸に注意を向けることで、それが実現できるということです。
幸せを習慣化する
体は鍛えることで強くなります。筋肉が肥大し、見た目が良くなります。それと同じように心も鍛えることができるということです。
心を鍛えることが瞑想であり、呼吸法です。
体のトレーニングとは違い、肉体的な痛みは伴いませんが、心を鍛えることを習慣化することで、EQを高めることができます。
日々心をかき回す感情が、頭の中をよぎります。そういった心のゴミを観察し、手放していくことを定期的に行うことで、心が鍛えられていきます。
マインドフルネスを最適に行うための環境設定
マインドフルネスは、目的を持った瞑想であり、瞑想とマインドフルネスには違いがあります。マインドフルネスは達成したい目標があり、それに向かった自分を整えることです。
マインドフルネスを最適かするためには、自分自身の態度を自覚すること、そして、自分への注意を観察することにあります。目的までの道のりの間に行動を意識で最適化していくのが、マインドフルネスの特徴です。
マインドフルネスの意図
意図はどのようなものでも良い、ストレスを減少させたり、健やかさを増幅させたりするなど、個人個人の目的に合わせて設定する。
マインドフルネスの注意
この注意は、自分が注意していることに注意することです。自分の意識を鳥瞰することで、集中力と平静さを得ることができます。注意している自分とは別の自分を設定します。
認知的プロセス
心に集中し穏やかさを保とうとする必ずと言っていいほど、感情が顔を出し邪魔をしようとしてきます。感情を持つこと自体がダメだと思えば思うほど、感情を注視するようになり、瞑想ができなくなってしまいます。余計な感情を楽しむ余力を設定します。
マインドフルネスにおける自分の態度
自分の心の中をのぞき、自分の心の方向を確認します。どんな批判を持っているのか?どんな思いやりを持っているのか?その感情の根源はどこなのか?自分の本質につながっているのか否かを確認します。自分が求めている態度を設定します。
心のゴミを手放す方法
心がマインドフルネスができる状態に保つことができるようになったら、次は、心の動きをコントロールしていきましょう。
心の動きは4つに分割して考えることができます。心のゴミは、いわゆる感情です。「しないといけないことが頭に浮かぶ」「やってしまった後悔が頭から離れない」などの感情が、「今、ここ」にいる自分を攻撃し、動けなくしてしまっています。
1.認める
感情が浮き上がるたびに、無視をし続けていても、繰り返し同じ感情が芽生えてくるだけなので、マインドフルネスには至りません。湧き上がる感情を、ふと思い出した感情があることを認めることから始めます。
2.反応しない
湧き上がってきた感情と同化してしまうと、感情に主導権を握られて振り回されることになります。自分が感情を手のひらにのせて、眺めているイメージを持ち、自分と感情を離すようにします。反応しないで、ただ観察するということです。
3. マインドフルネスを継続する
自分の心と体に意識を集中させ、呼吸を感じ、自分を実感した状態を継続させることです。心のゴミを自分のパワーとすることは、マインドフルネスである状態をキープする必要があります。
4. 手放す
心のゴミを手放すことです。心のゴミに振り回されることなく、自分の手のひらにのせ、しっかりと味わい切り、手放して感謝することです。その感情は、自分を次のステージに引き上げてくれるものです。
まとめ。
瞑想やマインドフルネスといった目に見えないものを信じないという人には必要のない情報かもしれません。しかし、自分の状態をよりよくすることは、自分のアウトプットの質を上げることにつながることは容易に想像できるはずです。
あなたのパフォーマンスを最大化させるために、マインドフルネスを取り入れるのはどうでしょうか?
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