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クライアントをより良い方向に変容させるU理論をカウンセリングに使いたい。ダウンローディングの障害。

U理論をカウンセリングに

  • 新しいイノベーションを起こす手伝いをしたい。
  • お客様を変容させるプロセスは何か知りたい。
  • カウンセリングをより良いものにしたい。

固定観念を捨て、新しいイノベーションが必要とされる社会に私たちはいます。これまでの常識だけでは、社会が成り立たないことを意味しています。

カウンセラーにとって、新しいイノベーション(考え方や新しいサービス)が必要な画面は多く存在します。個人で行うがために、自分自身を客観視し、新しい価値を取り入れていかないといけない時代になります。

また、カウンセリングを受ける側にとっても、柔軟にイノベーションを取り入れていく状態を作っていく必要があります。数年たてば、考え方や方法も全く使えなくなってしまう時代です。

そんな中で、適切なカウンセリングとは何でしょうか?このページでは、U理論の初期のプロセス、ダウンローディングについて、説明します。ダウンローディングは、自分を客観視するためのプロセスで、変容するためには必要なものです。

目次

U理論とは?

C・オットー・シャーマー博士によって生み出されたイノベーションを起こすための原理と実践の手法を明示した理論です。「過去の常識にとらわれていてはいけない」「過去に試した手法では通用しない」時代への解決法として注目されている理論です。イノベーションを起こすには、どうしたらよいのか?を体系立てて理論化したものでもります。

U理論のプロセスは、ちょうどUの文字を書くように進行します。

  1. ↓自己の内面を観察し、過去の思考を手放す
  2. →自分の源泉を見つけ、それを取り入れる準備
  3. ↑直感に従い、行動に移していく

1,2,3を順に行うと、ちょうどUの文字になります。

1の最初の段階にあるのが、ダウンローディングというものです。人はこれまでの経験や体験に基づいて、失敗しないように行動します。

本音と建て前を使い分けたり、相手によって行動を変えたりすることがしばしば起こります。無意識のうちに過去の経験とらわれて行動しています。

固定観念や枠組みにとらわれすぎると、緊急時や経験のない事態が起こった時に、適切な対処ができなくなります。どのような思い込みにとらわれているのか?を外から見ることで、自分を客観的に見る状態を作ることを言います。

U理論のダウンローディングの障害

U理論の最初のダウンローディングとは、習慣的な行動や思考のパターンにしたがって動くこと。組織文化においては、過去の体験をダウンロードすることで、成功確率を上げることにつながります。

しかしながら、体験をまねすることで得られるメリットを無意識で拒む傾向がある。それが下記の4つの障害に分類されています。

U理論は組織学習においてのコンテンツではありますが、お客様があなたのカウンセリングの言葉を受け取らないのは、下記の障害があるからかもしれません。

見たことを認識しない。(認知と思考の分離)

固定観念が邪魔をして、見たことを自分なりに勝手に解釈してしまうことによる障害のこと。例として、社長が自分が思ったことと、社員から上がってきたデータに相違がある場合、自分が思ったことを優先してしまう傾向にあること、これにより、ダウンローディングは失敗する。

思ったことを言わない。(思考と発言の分離)

言うことのリスクを考えて、何も言わずに、黙ってしまう障害のこと。例として、会社の社長が自分の意に反することを言う人を、解雇や左遷の対象とするとしよう。すると、その下の社員は新しい意見を言うことが許されず結果として、良い意見を取り入れることができなくなってしまい、ダウンローディングは失敗する。

言ったことをやらない。(行動と認知の分離)

正しいことを言うが、実行するのが難しく、行動しない障害のこと。例えば、会社の社長がやると言ったことに対して、結局やらないという選択を取ると失望が社内に広がる。その失望が会社全体の知識の吸収を妨げることにつながり、ダウンローディングは失敗する。

やったことを見ない。(発言と行動の分離)

行動の評価が怖くて、見ることをしない障害のこと。上記のダウンローディングの失敗を見ようとせず、振り返りを行わないために、改善がされず、結果として社内において、反省が促されず、さらにダウンローディングは失敗する。

まとめ

このページでは、U理論のすべてについてお伝えしていません。U理論によると最初に必要なことは、ダウンローディングと呼ばれるプロセスです。これまでの固定観念を認識し自分を俯瞰して見ることワークになります。

このワークは、カウンセリングにおいても同じことが言えるのではないでしょうか?自分の内側に閉じこもり、自分を客観視できなくなって動けなくなってしまっているお客様に対し、何が障害になっているのか?をお伝えできるかもしれません。

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